先日、友人のゼミで「いい人とは何か」について話し合ったそうです。その友人のゼミでは「いい人=断れない人」とか、「人のことばかりで自分がない」とかいうネガティブな意見も聞かれたらしいので、それを受けて。

 人による人の分け方にはいろいろあると思いますが、大きく分けて、「好き嫌い」と「いい悪い」というものがあると思います。普段、生活していて、「あいつはいいやつやけど、あんまり好きじゃないんよねー」という言葉をよく耳にしますが、要は「好き」と「いい」はあくまで別物なのです。

 それでは「いい」とは何がいいのでしょうか。結論から言ってしまえば、「都合がいい人」なんでしょう。頼んだらやってくれる、だとか、何かおいしい話を持ってきてくれる、だとかいう、そういう都合のよさ。つまり、ビジネスパートナーとして、いたら嬉しい人が、「いい人」だと思うのです。しかしながら、ビジネスパートナーはプライベートでも会いたいと思うような人とは限らない。プライベートでも会いたいと思う気持ち、これが「好きな人」なのでしょう。

 この記事を読んでいるみなさんも「いい人」を「都合のいい人」、「好きな人」を「プライベートでも会いたいと思える人」と言い換えて考えてみてください。先の例文では「あいつは都合がいいやつやけど、プライベートでも会いたいとは思わんのよねー」となる。おそらくはみなさんの周りの人を、いい人、好きな人、悪い人、嫌いな人に分類してみたとき、確かにそうだ、これに当てはまると思われるのではないでしょうか。

 「いい」と「好き」の違いについて見てみたとき、「いい」は手段、「好き」は目的だと思うのです。「いい人だけど好きではない人」は目的が達成されたあとや使えなくなったら捨てられてしまうのです。悪く言えば、哀哉、利用されるだけの人になってしまうのです。人が幸せになるためには「いい人」と思われるのではなく「好きな人」と思われるのが大事だと思うのです。

 もちろん、人によっては「好きな人」の定義は違いますから、「好かれよう」などと思うことは、はなから無理なのです。それよりはたった一人でも自分を好きになってくれる人を見つけることが大事です。

 使い捨ての人間にはなりたくないものです。