次の記事を読みました。

http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/35548

 塾講師のバイトをしてたときに、このことですごく悩んだ。

 自分が教えてたのは主に数学。解答のパターンを暗記させるのは簡単で、何回も同じ問題を解かせればいい。でも、それでは、この子たちは数学の「解き方」を知るだけで今後活かせる「考え方」を学べない。

 「塾のために」合格率を稼げるパターン暗記を教えるのか。「生徒のために」自分で考える力を教えるのか。

 自分は結局、「生徒のために」を選んだ。けど、正しかったのかは分からない。「解き方」を勉強していれば、一流の大学に合格して、今、もっと充実した時間を過ごしていたかもしれない。逆に「考え方」を知らないのに分不相応なレベルの高い大学に入るせいで余計に苦労していたかもしれない。

 バイトの先生にとっては「多数の生徒の一人」だけど、生徒にとっては、「ただ一人のお世話になった先生」だ。大学進学という人生を左右するイベントに関わることになる。謂わば、生徒の人生を預かる。それだけ真剣に向き合わないといけない。

 俺は「考え方」を教えた。一大学生が教えられることではないけど、ちゃんと知る限りの「人生の考え方」を教てこれただろうか。

 この答えは次の問いに等しい。

 彼ら、彼女らは、俺が伝えた「考え方」を活かして生きてくれているだろうか。