やり方が古いから若者が付いてこない。若者が付いてこないから年寄りばかりになる。年寄りばかりになるから、やり方が古くなる。そうやってそのコミュニティから未来はなくなっていく。廃れていくのは今のやり方が今の時代に合っていないからで、若者のやる気がなかったり、感性が鈍っているからではない。

 俺が「老害」と呼ぶのは、「今までうまくいっていた」という安寧の呪文で思考停止した人なのです。そういう「破壊」を拒む人たちが「衰退」させる。「破壊」は記憶に残るが、「衰退」は記憶から消える。時代の変化点は破壊の時点。戦争、バブル崩壊、東日本大震災。ここで価値観が変わる。戦後、バブル崩壊後、東日本大震災後、人の価値観は大きく変わってきた。

 戦前、うまくいっていた方法が戦後うまくいくわけはなくて、バブル崩壊以前、うまくいっていた方法が、バブル崩壊後うまくいくわけがない。安寧の呪文によって思考停止をしてしまうと、世界の変化に気づかない。安寧の心はルシャトリエの原理に従うのです。