7年前から、この時期になると、Webページのメールフォームからメールが数通届きます。自分で言うと小恥ずかしいのですが、所謂、ファンレターというやつです。

毎年、だいたい2通くらいメールをいただくのですが、今年は4通もいただきました。月日が経っても、こうやってメールをいただけるのは非常にうれしいです。しかも、今年の内容は少し質が違いました。

そもそも、何がキッカケで俺のことを知ってもらえたのかというと、自分の数学の話を歌詞として起こした楽曲を聞いてくださったからです。

その曲を作った当時、入試直前で微分積分の問題を解いていたら、「何回微分されても変わらない強さを僕にー」1というメロディーが頭の中に流れてきました。当時はさほどいい機材も音源もソフトウェアも持っていなかったので、音としてはショボいものでしたが、ひとまず、曲として作って、どうせならとニコニコ動画に投稿していました。

まぁ、普通に考えたら誰得なこの曲ですが、予想以上の反響をいただき、数学と音楽を組み合わせたシリーズ化が、気づけば、累計で8万回ほど再生されています。

ここまではタダの自慢話にすぎないのですが、今回いただいたメールでいろいろと感じたことがありました。

今年いただいたメールを許可をいただいて、一部、掲載します。

初めて、Ackey++さんの曲を聞いたとき、
(中略)
授業では退屈に並んでいるだけだった数式が踊りだした感動を覚えています。
数式は単調なものではなく、裏に思いが見え隠れする手紙だということに気づきました。
今年、私は教師として岐阜のとある公立高校に勤めます。
音楽を作ることはできませんが、私なりのやりかたで学ぶ感動を伝えていきたいと思っています。

今までいただいていたメールの内容のほとんどは「あなたの曲のおかげで数学に興味を持って理学部数学科に入りました!」みたいな大学受験に関わることでしたが、月日が経ったせいか、4人中3名が、「今年、教師になります」という内容のメールでした。

自分が趣味で作っていたものが、人に影響を与え、人の進路・仕事などに影響を与えるということは重い一方で、非常にうれしいことです。ファンがフォロワーになった瞬間かなと思います。

自分が楽しんでやったことが、人の考え方や行動に影響を与えられたのであれば、生まれてきた価値が俺にもあったんだなと実感できた出来事でした。


  1. (e^x)' = e^xのこと