詞先派にオススメしたい曲の作り方

曲の作り方には大きくわけて、詞先・曲先があると思いますが、自分は完全に詞先派です。とはいっても、「曲を書くぞ!」と思ったときに、「まずは歌詞を書くか!」という感じにはなりません。

概ね、曲を書きたいときは、歌詞を書くモチベーションはすこぶる低く、それが障害になって、曲を書くのが億劫になることもありました。

試行錯誤した結果、肌にあったやり方が見つかったので、他に困っている人がいらっしゃれば、その方に参考になればと思って書いてみます。

雰囲気を掴むためだけのトラックを作る

ドラムのパターンピアノで白玉のコード進行を並べただけの2つのトラックを作ります。

コード進行をつけるかどうかに関しては、作りやすい方を選んだらいいと思います。コード進行があると、メロディーが浮かびやすい反面、同じメロディーができてしまいやすいという欠点があります。音楽理論にもある程度精通してないと難しいかもしれません。

困ったら、コード進行だけどこかから、借りてきましょう。Amazon等で検索してみると、コード進行集も売っているので、一冊持っていてもいいかもしれません。

かっこいいコード進行128 (リットーミュージック)

うたまっぷ等の歌詞サイトで知らない曲を探す

歌詞サイトはいろいろありますが、自分はよくうたまっぷをみています。これらのサイトから曲を適当にリンクを辿って、作りたい曲のイメージに合いそうな歌詞を選んできます。イメージもなかったら、なんでもいいやの精神で適当に選びます。

たった一つのポイントは必ず、知らない曲であること。知ってる曲だったらかなり注意しないと原曲に引っ張られるので、その分、苦労してしまうことがあります。

トラックをループ再生して歌詞を見ながら鼻歌を歌う

あとは楽しく歌いましょう。ある程度形になるまでずっと繰り返します。歌詞は最終的に破棄することになるので、多少の「てにをは」が違ったり、語尾が違っても問題ないので、いい感じに歌詞が乗るようにメロディーを作ります。

ある程度、形になってきたら、いざ録音。これも最終的には捨てる音声になるので、いいテイクを取ろうなんて意気込まないのがポイントです。あくまで楽しくノリノリに。

録ったら、Melodyneなどのピッチ補正ソフトに読み込ませて簡単に修正し、MIDIを書き出して、再度DAWに取り込みましょう。あとはMIDIの気になるところを修正していくだけです。

ピッチ補正ソフトを持っていない方でも、歌った音声を元にMIDIを打ち込んでいきましょう。もし、音を取るのが苦手な方でも、DAW付属のピッチ系のプラグインを使えば、どの音高かわかるので、地道にMIDIで打ち込みましょう。

同じ作業を繰り返してBメロやサビなどを作成する

ポイントはこの段階で作り込まないことです。

最終的に歌う人=自分なら問題ないのですが、別の人に歌ってもらう場合、キーを変えることがよくあります。シンセなどは単にトランスポーズして問題ないのですが、ギターなどは下げると、ポジションが変わったり、いろいろ調整が面倒なので、一旦全体を作り終わるまで、作り込みはしません。

アクセントキメを考えるためにドラムはある程度、この段階で作っておきましょう。

作り込み

あとはいつもの作業になると思います。トラックを増やして、裏メロ作ったり、効果音入れたり、グルーブ感を増したり、個人的に一番楽しいところです。

歌詞を書くときには一旦、元の歌詞を忘れましょう。忘れ方も難しいのですが、歌詞のテーマをガラッと変えてしまうとか、他の人に歌詞をお願いするというのもいいと思います。

まとめ

この作り方をし始めてからメロディーがイキイキとするようになりました。自分は頭でっかちな人間なので、どうしても理屈でこねくり回す癖があるのですが、歌って作るので、どこかで自分の中に流れるメロディーみたいなのを生み出せるような気がします。

人によって、合う合わないのやり方はあると思います。自分に合うやり方を見つけるのにこの記事が参考になれば嬉しく思います。